14.クリスマスのおみせ
11がつの あめが つづいた あるひ、うちの なかで いっしょに あそんでいるときに、 アマンダが ぽつりと いいました。
「もう、まいにち まいにち あめばっかり ふって、 おうち あそびに あきてきちゃったわ。」
「おみせやさんでも やってみたいなあ。」チャーリーが いいました。 「おみせやさん ごっこ じゃないよ。 ほんものの おみせやさんさ。」
「それは、 もしかして いい かんがえかも しれないわ。」と わたし。 「クリスマスの おみせ っていうのは どう?」
「やろう。 なにを うる?」と アマンダ。 「わたしは、 このあいだ クッキーの つくりかたを おぼえたから、 クッキーを たくさん やいて うりたいな。」
「ぼくは、 まつぼっくり とか どんぐりを つかって、 ツリーの かざりを たくさん つくる。」
わたしも、 すぐに うりたいものが きまったわ。 このあいだ、 にんぎょうのアニカの ために ちいさな ニットの ぼうしを あんだので、 あの やりかたで もうすこし ちいさな ぼうしを たくさん あんで、 はんじゅくたまごの ぼうしや、 ツリーの かざりとして うれば いいと おもったの。
そうと きまったら さっそく みんな つくり はじめる ことに しました。 わたしの ニットが いちばん じかんが かかるので、 アマンダは まず わたしの ニットの おてつだいを してくれる ことに なりました。
チャーリーの まつぼっくりと どんぐりは うらやまに みんなで ひろいに いくことにしました。
そのかわり、 アマンダが クッキーを やくときは、 みんなで てつだうのです。
それからは、あめでも、 さむくっても ちっとも たいくつでは なくなりました。 クリスマスの おみせですから、 クリスマスまでに つくらなくては なりません。 もう、 おおいそがしです。
まず、 おかあさんに たのんで いらなくなった けいとを わけてもらいました。 おかあさんは たくさんもっているので、よろこんで わけてくれました。
つぎのひは めずらしく はれたから、 チャーリーの まつぼっくりや どんぐり、そして きれいな あかい きのみなどを うらやまで たくさん みつけてきました。 いちばん かつやく したのは おさるの サミーです。 とどかない ところの きのみを とってきてくれたり、 がけの ところに ころがっている まつぼっくりを ひろいに いってくれたり、 ほんとうに たすかったわ。
それから、 まいにち がっこうが おわったら みんなで あつまって しなものづくりです。 あみものは いくつか あんでいるうちに すっかり なれちゃって、 おしゃべり しながらでも どんどん すすむように なってきました。 チャーリーは まつかさと どんぐりを つかって トナカイを つくっています。 サミーが そのよこで おとなしく てつだってるのが すごくかわいいの。
3しゅうかん まいにち しなものづくりを していたら だいぶ できてきました。 さて、つぎは おみせびらきに むけての せんでんです。 おみせを するのは 12がつの 2かいめの にちようびに することに しました。 さっそく がっこうや きんじょの ともだちに くばる しょうたいじょう づくりです。
「はんがが いいんじゃない? いちどに たくさん つくれるから。」チャーリーったら ほんとうに いいことばかり いってくれます。 おとうさんに たのんで、 すこし おおきめの たいらな いたを わけて もらいました。 ちょうこくとう という はんがの ための ナイフも よういしました。 じは アマンダが かいて、 えは チャーリーが かいて、 それを わたしが ていねいに いたに ほりました。 インクを つけて、 かみを のせると、 ほら!きれいな こうこくの できあがりです。 ちょうしに のって なんまいも なんまいも すりました。
おみせびらきの まえの どようびは、 アマンダの うちの キッチンに あつまって クッキーづくりです。 クリスマスツリー や ジンジャーマン、 ベル や ほしの かたを つかって どんどん かたを ぬいて やきました。 ひえたところで アイシングで かざったら、 もう ためいきが でるほど きれいです。
「はやく たべたいな。」と チャーリーが ぽつんと いうと、 サミーが あわてて チャーリーの てを おさえたのでで、 みんなで おおわらい。
そして、 いよいよ おみせの ひです。 パパに おねがいして、 ガレージの まえのところに おみせを つくることに しました。 くるまは そとに だして、 つくえを ならべ、 そのうえに しなものを ならべました。 かいてんは 1じ。 さいしょに きたのは、 きんじょで いつも バンジョーを かきならしている ゲーリーさんです。 「クリスマスの クッキーが どうしても ひつようだと おもってね。 おや、 ほかにも すてきなものが いっぱい あるね。」と いいながら、 ぜんぶの しゅるいを かってくれました。
そのあとも がっこうの ともだち、 きんじょの ひとたちが どんどん きて、 3じはんごろには しなものは ぜんぶ なくなりました。 たいへんだったけど、 よかったあ。
「よかったね。 たのしかったね。」と いいながら、 とりおいてあった クッキーと ママが いれてくれた あつい こうちゃで ひとやすみ。
「ねえ、 うりあげの おかねは どうする?」と チャーリー。
「そうねえ。 なにか たのしいことと いいことに つかいたいわね。」と アマンダ。
「じゃあ、 はんぶんは みんなで おいわいに つかって、 はんぶんは こまっている おともだちへの プレゼントにしよう。」
まちの きょうかいでは、 あたたかい コートが なかったり、 ノートや えんぴつを かうことが できないこどもの ために おかねを あつめて います。 そこに うりあげの はんぶんを きふすることに しました。
わたしたちが、 がんばって かせいだ おかねが ひとりでも おおくの こどもを しあわせに できますように!
☆☆☆☆☆
こちらの挿絵の刺繍について、作者のmichikoがブログに書いております。良かったら読んでくださいね。
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13.ハロウィンひとだまじけん
「ことしの なつは アニカが およげるように なったから、ごほうびだな」と いいながら おとうさんが いちばん おおきなのを えらびました。おとうさんが りょううでを ひろげて まわして、 やっと むこうがわで りょうてが とどくぐらいの おばけ かぼちゃ。 ジャックオーランタンを つくりながら、 おおわらいしたのが、 「ハロウィン ひとだまじけん」のことよ。 さて よくあさ。 いつも がっこうに いっしょに いっている アマンダが よびに きました。がっこうは とおいから、 くるまで いくんだけど、 そのひは アマンダの おとうさんが のせてくれる ひでした。
ハロウィンが やってきたわ。
このあいだの にちようびは、 かぞくで いつも でかける ファーマーズ マーケットで おおきな かぼちゃを かったわよ。 ファーマーズ マーケットって きんじょの おひゃくしょうさんが じぶんが そだてた やさいや くだものとか、 じぶんが つくった チーズや パンを うりに くるところよ。 ばしょにも よるけど、 たいてい どようびか にちようびに やっているの。 ファーマーズ マーケットの やさいは そのあさに とれたものだから、 とっても しんせんで おいしいの。
そこで、 まいとし このじきに なると おおきな おばけ かぼちゃが うりだされるの。 ハロウィンの ジャックオーランタン(かぼちゃの ちょうちん)に するためよ。
まずは、だいすきな きのこやさんで たくさん きのこを かって、わたしの おやつの ために りんごも どっさり かって、 サラダと ハーブの おみせで やわらかそうな レタスを えらんで、 それから おはなやさんに いくと、 いつもの きりばなと いっしょに おおきな かぼちゃが いくつも ならんでいました。
うちに もどってから さっそく おとうさんと いっしょに ジャックオーランタンを つくりはじめました。 まず、へたの まわりを まるく きりとります。 これは あとで ふたとして つかうので、 ていねいに きることと、 したに おちて しまわないように きりくちは ななめに することが コツよ。 それから かぼちゃの なかの たねを おおきな スプーン などで すくいだします。 すっかり なかが きれいに なったら、 いよいよ ジャックオーランタンの かお づくりよ。 マジック などで かおの したがきを かき、 それに そって ナイフで きりとります。 あとは、 なかに ローソクをいれて、 ひをつけて ふたをして できあがり。 この めや くちの あなから なかの ローソクの ひが みえるって いうわけ。
それは、きょねんの ことでした。
ハロウィンを しゅうまつに ひかえていた ある ゆうがた。おとうさんが しごとを おえて、くるまで うちに むかっていた ときの ことです。
うちの ゲートに はいろうと したとき、 むかいの アマンダと チャーリーの にわで なにか あかるい ひかりが さっと とんだように みえました。 きの せいだろう、とおもって そのまま くるまを ガレージに いれて、 もういちど そっちの ほうこうを みると また ひかりの たまが さっと とおり すぎました。
「ぎゃー、 ひとだまだ、 ひとだまだ。」 おおごえを あげて おとうさんは いえに ころがりこんで きました。 おかあさんと わたしは びっくり。 まどから おとうさんが ゆびさすほうを みると、しばらくして、やっぱり ひかりの たまが とびました。
きもを つぶした わたしたちは そのまま カーテンを しめて、うちのなかで ふるえていました。
くるまの なかで わたしは きのうのことを おもいだして いいました。「ねえ きのう、 すごく こわいことが あったの。 あなたの うちの にわあたりに ひかりの たまみたいなのが ヒュッヒュッてとんでいたのよ。 ひとだまじゃ ないかしら」
それを きいた アマンダの おとうさんは、げらげら わらいだしました。「わははは。あれは、ぼくの ヘッドライトだよ。おどろかせて、ごめんね。 わははは。」
つまり、こういうことだったのです。そのひの つぎのひは チャーリーの たんじょうびでした。 おとうさんは とくべつな たんじょうび プレゼントを つくって おどろかそうと おもって まえの ばん、くらくなってから、ターザンロープを つくったのです。ロープを ふといきの みきから みきへ わたして、かっしゃを とりつけ、 タイヤを ぶらさげました。 くらくて、 てもとが みえにくいから、 あたまに こうじようの ヘッドライトを つけて てらしながら しごとを しました。 そして かんせいしたとき、 うまく すべるか どうか ためすために、あたまに ヘッドライトを つけたまま、 タイヤに またがって ターザンロープの ためしのりを していたって いうわけ。
なーんだ!どうりで、ひかりの たまが ながれるように とんでいたと いうわけです。 わたしは おかしくて おかしくて、 おなかを かかえて わらいました。そして、 もちろん がっこうから かえってきたら すぐに ターザンロープで あそばせて もらいましたよ。 チャーリーの たんじょうびも いっしょに おいわいしたしね。
さて、 こんやはいよいよ ハロウィン。 あなたは どんな かそうで 「トリック オア トリート」する?
12.たんじょうび
きょうは、わたしの たんじょうび。 「アニカ、その フルーツを かごに いれてよ」とアマンダ。すると、わたしの かたから、おさるの サミーが さっと おりて、かごに フルーツを いれました。アマンダは さっそく ロープで うえに ひきあげました。「すごーい。ミニエレベーターね。」 ママも にこにこしながら、うちから でてきました。「これは、ママからの プレゼントよ。」うでには、わたしの だいじな にんぎょうの アニカを だいています。アニカは むぎわらぼうしを かぶって、かわいい かごを さげています。あしには すずしそうな サンダルまで はいています。あたらしい ワンピーヅも きています。「すごーい。ママ、これみんな つっくてくれたの?アニカ よろこんでるよ、すごく。わたしも とっても うれしい!」 ツリーハウスのことは みんな すごく うらやましがって、かわるがわる のぼって うえで おやつを たべたり、けしきを たのしんだり。みんな いちどに のぼれると いいんだけど、こどもは いちどに 6にんぐらいまで だって。ミニ・エレベーターは だいにんきで くだもの だけじゃなくて、おもちゃやら クレヨンやら がようしやら いろんなものが うえに いったり したに おりてきたり していたわ。 アニカに むぎわらぼうしと かごバッグを あんであげましょう。つくりかたは こちら。
しばらく とめてもらっていた おばあちゃんの カーメルの べっそうから、もどってきました。うちの まえの さかみちを のぼりはじめるころから、なんだか とくべつな きもちが して どきどき したわ。
うちに つくと その りゆうが わかったわ。なんと、きのぼりが できないはずの アマンダと チャーリーが かしのきの うえから てを ふってる じゃない!
そう。かしのきの たかさの まんなか あたりの ふとい えだ なんぼんかを つかって ゆかの ようなものが こしらえて あって、したから はしごで のぼれるように なっていたの。そのうえには、かしのきの はっぱが たくさん しげっていて、 ちょうどよい こかげを つくって まるで おうちの ようです。
「ツリーハウスだ!ツリーハウスだ!」わたしは、くるまから ころがりおりて、おどりながら かしのきの ところまで かけていきました。みると、ステージの ところから かごが ロープで ぶらさがっていて、よこの じめんには フルーツが たくさん おいてあります。
うえに のぼると アマンダと チャーリーが ぎゃあぎゃあ いいながら わたしを かんげい してくれました。「たんじょうび おめでとう!たんじょうび おめでとう!」ツリーハウスには テーブルが おいてあって、たくさんの のみものや おかしが のっていました。「ここで パーティーを するって わけね。」
パパが うちから でてきました。「どうだい? プレゼントは きにいって もらえたかな?」
そっかー。わたしが おばあちゃんちに いってる あいだに パパったら、がんばって こんな すごいもの つくって くれたのね。わたしは、ツリーハウスから かけおりて、パパに とびつきました。「もっちろーん。こんなすてきな プレゼントを もらえる こどもなんて、せかいじゅうで わたしだけよ。パパ ありがとう、ありがとう!」
しばらくして、ぞろぞろと きんじょや がっこうの ともだちが やってきました。おひるごはんは、みんなで バーベキュー。デザートは、にわの フェンスの よこに たくさん みのった ブルーベリー。ようせいの ニキは ちゃんと やくそくを まもってくれたのね。
アマンダが いいました。「アニカ。ツリーハウスは すてきだけど、これから どうするの? いままで ひとりに なりたいときに きに のぼっていたんじゃない?」わたしは こたえました。「ぜーんぜん へいき。ひとりより、みんなと いっしょのほうが たのしいし、ほんとうに ひとりに なりたければ、もっと うえの ほうまで のぼれるから。」
むぎわらぼうしと かごバッグの あみかた
11. ようせいのニキ
「あぶら、かだぶら、ぷんぷん・・・ちがう。」「あぶら、かだぶら、ろんろん・・・ちがう。」 ちいさな かんだかい こえがして、おもわず めが さめたわ。 「あなた、もしかして、ようせい?」と わたし。 ニキ「あのね、それから、ひとつ おはなし しておきたかったことが あるの。おにわの いちごの ことだけどね。」
「わっ、おきちゃった、おきちゃった。」とおなじ こえが します。ふりかえって みると、ようせいの いえの よこの スカビオサの はなの そばに、なんと はねをつけた ちいさな おんなのこが とんでいるでは ないの。おおきさは、カナリアぐらい。げんき いっぱいの あかるいかおに、すこし こまったような わらいを うかべています。
「うん、まあ、じつは、えっと、そうかもね」と ちいさな おんなのこが いいました。
わたし「どうしたの」
ようせい「いや、その、ほんとは、こんなはずじゃ なかったんだけど」
わたし「なにが?」
ようせい「まあ、その、ようせいと しては ですね。いえを つくってくれた ひとが おひるね しているときに その ゆめに でてきて、ありがとうって ささやくって いうのが、ほんとうの やりかた なんだけどね。ひとの ゆめに はいりこむ おまじないが わからなく なっちゃって。」
わたし「そのうちに、わたしが おきちゃったって こと?」
ようせい「そういうこと」
わたし「あのね、わたしは アニカっていうのよ。あなたは?」
ようせい「ニキ。」
それまで、しずかに していた おさるの サミーが にっと わらって ニキと あくしゅ しました。 ニキが まっかに なりながら サミーと あくしゅしている ようすが おかしかったわ。
わたし「あっー、あれね。 あの、もしかして ごっそり なくなってたのって あなたの しわざ?」
ニキ「ごめんね、ごめんね。 ママが もりで まいごに なってね。 かえりが おそくなってね。 それで、 とっても おなかが すいてたから、ちょっと いただいちゃったの。」
わたし「うーん、そういうことだったのね。まあ、ニキが はらぺこだったのが たすかったんだったら、よかったわ。」
ニキ「あのーあのー、それから これからも ハーブも ちょっと もらって いい?」
わたし「いいけど、 なにに つかうの?」
ニキ「たとえばね、 おくすりに するの。 かぜ ひきそうな ときに エキナセアとかの はっぱを おちゃにして のむと いいの。」
わたし「ふーん。ずいぶん よくしってるのね、ニキは。」
わたし「こんどね、7がつは わたしの たんじょうびなの。きてくれる?」
ニキ「たんじょうびのひは ひとが いっぱい くると おもうから これない。 でも、 そのかわり おにわの ブルーベリーが たくさん みのるように しておくから。」
なるほど、どうりで わたしの たんじょうびには いつも ブルーベリーが どっさり つめるって わけなのね。
「そろそろ、いくね。ママが しんぱい していると いけないから。」と いったかと おもうと、ニキは さっと とんで どこかに いってしまいました。
10. ようせいのいえ
おじいさんが、 サミーを つれてきてから、 ずいぶん たつわ。 すいせんの はなが かれてしまって、 ヒヤシンスも おわって、 すっかり あたたかく なってきました。 きょねん きゅうこんを うえた ピンクの チューリップが はなざかりになって、 デルフィニウムや ルピナスまで さいてきたと いうのに、 おじいさんは もどってこないのよ。 そういえば、 サミーが うちに きたひの ママの はんのうが おもしろかったわ。 わたしが サミーを あずかりたいって いうと、 ママは、 いっしゅん ぽかんとして、 それから いっしゅん おこったような むずかしいかおをして、 それから げらげら わらいだしたの。 「ことわりたくても、 ことわれないじゃない、 こんな かわいい おさるさん。 アニカったら、 ママが おさるさん だいすきって しってた?」 ピンクや ブルー、 むらさきの はなが たくさん さいているにわは、 まるで ほうせきばこを ひっくりかえしたようよ。 ながめていると、 おとぎのくにに きたような なんだか うっとりと ねむたくなるような ふしぎな きぶんに なってくるの。 こえだを まんなかが とんがりぼうし みたいに なるように ぐるっと たてかけて、 まわりを はっぱで おおったら、 インディアンの テントみたいな かわいい こやが できました。 それだけだと さびしいから、 てっぺんに おれていた チューリップの はなを さしてみたら、 ほんとうに ようせいが きてくれそうよ。
サミーは、 さいしょは ちょっと さびしそうだったけど、 いまでは すっかり なかよしに なりました。 さっきも、 ふたりで、 どんどん ひらいていく はなを おいかけて、 おにわを ぐるっと まわってきたところよ。 サミーも はなが だいすきみたい。 ふたりとも しゅみが おなじで よかったわ。
こんなとき、 わたしは ふと、 「やっぱり ようせいって いると おもうわ」と かんがえてしまいます。 きょねん としょかんで かりた ほんには、 きれいな はなが さいている にわに ちいさな いえを つくって まっていると、 ようせいが きてくれるって かいて あったのを おもいだしました。
「サミー、ようせいの いえを つくって みよう」。 サミーは、 わかったのか、 さっそく きのえだや はっぱを あつめはじめました。 そう、 ようせいの いえは、 しぜんに あるもので つくらなくては いけないのよ。 わたしは、 ようせいの いえの ゆかや げんかんの まえに しく ひらたい こいしを あつめてきました。
いえを つくりおわってから、 かしの きのしたで、 サミーと おやつを たべました。 にわの ミントで つくった ミントの ソーダを のんで、 ねころびます。 あたたかい かぜが ふいて、 かしのきが さわさわと はっぱを ならしています。「きもちが いいわ。 うっとりするわね。 サミー」
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